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高血圧の原因と治療薬であるオルメテックの副作用

2019年05月22日
笑顔の医者

国内において「高血圧症」の有病者は4000万人を超えており、国民病ともいえるほど広まっている病気です。
高血圧は程度が軽い場合には自覚できる症状がほとんどなく、有病者の多くが治療を受けず危険な状態にさらされていると考えられています。
高血圧の状態はじわじわと血管を傷つけており、やがては「心筋梗塞、脳出血、脳梗塞、高血圧性腎不全」など取り返しのつかない障害を発症する可能性があり、早期の発見・治療が大切な病気です。

高血圧の原因は多岐にわたり、またほとんどの場合においてその原因を明確には特定できません。
ですがいくつかの要因は高血圧に強く関連することがわかっており、それらは「遺伝因子」「環境因子」に分けることが出来ます。
遺伝因子は生得的なものであり自分でコントロールできない遺伝子による原因。
環境因子は、食塩の取りすぎ、肥満、過度の飲酒、運動不足など、コントロールできる原因であり、これらを改善していくことで高血圧の発症を事前に防ぐことや遅らせることが可能となっています。

治療を行う場合には、まず生活習慣を見直すことが基本となります。
ですが、すでに血圧が非常に高い場合や、生活習慣を改善しても血圧低下がみられない場合には、降圧剤を使用した薬剤治療を行うことが必要となります。

高血圧の治療では様々な薬剤が使用されるのが一般的ですが、その第一選択薬のひとつに「オルメテック」があります。
オルメテックは「ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)」と呼ばれる降圧剤で、体内で血圧を上昇させる物資「アンジオテンシンII」の働きを阻止することで、血圧の上昇を防止します。
その副作用としては「だるさ、めまい、頭痛、咳」などが確認されています。
また効果が出すぎた場合には、過度の血圧低下の影響で「強い立ちくらみ、めまい」がでることもあります。
とはいえ、オルメテックは降圧剤の中では比較的副作用の少ない薬であり、また効果の持続性も高いため、長期にわたる血圧治療に使用されることが多くなっています。

オルメテックには咳の副作用が起きづらい

オルメテックはアンジオテンシン?受容体拮抗薬と呼ばれている降圧薬です。
作用的には従来のACE阻害薬に近く、高血圧の治療にはこの系統がよく処方されています。
ACE阻害薬によく見られる咳の副作用がほとんどないのが特徴的で、副作用が比較的少ないので長期維持療法に適しているでしょう。

オルメテックには持続性があるので1日1回服用します。
副作用としてはだるさやめまい・頭痛などがあげられますが、これらは次第に慣れてくることが多いのでそれほど重篤なものではありません。
症状が酷い時は何か他の原因があるかもしれないので早めに医師に相談しましょう。

ACE阻害薬に多かった咳の副作用がほとんどないので幅広い世代の人が利用しています。
尚、もともと腎臓の悪い人は飲み始めにおいて腎機能が一時的に悪くなることがあるので注意が必要です。
この場合は高カリウム血症にも注意が必要で、定期的に血液検査を受けたり症状が重くなる前に防ぐことが大切になります。

重い副作用はありませんが、オルメテックが効き過ぎると血圧が下がり過ぎることがあり、強いめまいや立ちくらみなどを起こすケースがあるでしょう。
失神などの一過性の意識消失なども報告されているので、特に高齢の人や血液透析中の人、厳重な減塩療法中の人などは注意が必要です。

夏季脱水時や利尿薬といった他の医薬品と併用する場合は特に注意しましょう。
ときどき肝臓が悪くなることもあり、定期的に肝機能の検査などをした方が良いです。
顔や口が腫れあがるような重篤な血管浮腫も報告されているので、万が一のことを考えて飲み始めには注意が必要です。
用法通り服用していると基本的に安全ですが、もし何かあれば医師の診察を受けましょう。